- 2008年6月25日 18:52
体長2メートル、体重200キロ…世界最大にして謎に包まれたクラゲ、「エチゼンクラゲ」。秋、1日に3?5億もの数で日本海に押し寄せ、年間100億円の漁業被害を与えているという。以前は、40年に1度だった大発生が、ここ数年は毎年のように起きるようになった。この異常事態の原因を解き明かそうと立ち上がったのが、広島大学教授、上真一。
上教授は世界で初めてエチゼンクラゲの人工繁殖に成功。大発生を可能とする、独特の生態を明らかにした。エチゼンクラゲは、1匹が3億もの卵を産み、ふ化した後も”分裂”を繰り返し、地球の総人口を上回るほどに増殖することが判明。さらに上は、分裂の引き金が”海の汚れ”にあることも実証した。陸上での人の営みによって、海の中も大きくその姿を変えつつある。
「エチゼンクラゲの大発生は、自然から人間への警鐘ではないのか?」…上教授は、人間と海の新たな関係として里山ならぬ「里海論」を唱える。ヒトの常識では計れないエチゼンクラゲの生き方を通して、人間は海とどう関わっていけばいいのかを考える。

